畳は、たためるもの、重ねられるもの、敷物すべてを意味したもので、これが畳の起こりである。
敷物としての畳は、「古事記」(712)に「菅畳」「菅畳八重」「皮畳八重」「きぬ畳八重」の記録があります。「日本書記」(720)に「八重席薦」が、「万葉集」にも「木綿畳」「八重畳」「畳薦」といった文字がみられます。
菅畳(スゲの葉を編んだむしろの様なもの)や毛皮など、座る時や寝るときに下に敷くもので、今のようなワラ床がついたものではなく、敷物を幾重にも折り重ねたものの総称であった。
古墳時代以降に寝所として床が作られるようになり、それまでの土間と釜との簡単な住居からの変化に伴い、床の上の敷物としてこのような薦や筵のような畳が使われるようになる。これらはベッドの敷布団の役割をしていた。
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